強い米国?
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- 2016.02.29
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週末米国で発表された第4四半期米GDP改定値が+1%と速報値+0.7%からの上方修正。市場予想は+0.4%の下方修正だったこともあり、サプライズといえる結果です。また、その他経済指標も軒並み強い結果となったことを受け、後退していた米早期利上げ観測が再浮上。
ドル高に振れたことで貴金属は大幅下落。金も1220ドル付近まで下落していますが、為替が円安に振れたことで国内価格の下落幅は狭まっています。
ここにきて貴金属でも金の強さが突出してきました。景気連動型の白金系は言うに及ばず、通貨的側面を持つ銀も金に付いていけなくなっているのは怖いところ。市場の歪みが広がってきているようにも感じます。
そして注目されていた上海G20。
「市場の安定化を目指し、すべての政策を総合的に用いる」との共同声明が採択されました。
市場が求めていた協調的な動きは声明には盛り込まれたものの、具体策はなし。無難なところに落とし込んだと印象を受けます。市場に一定の安心感を与えたとの評価もありますが、実際のところはノーインパクト。3月も激しく動く相場となりそうです。