弱いユーロでドル一段高
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- 2014.10.01
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追加緩和が噂されているECB理事会を前に、欧州で各種指数が発表されました。
軒並み弱い数字を示しましたが、特に目立ったのはユーロ圏CPIで、+0.3%と約5年振りの低水準。ECBの目標を下回り、デフレ傾向がますます強まる欧州。頼みのドイツにも停滞感がでており、2番手フランスも青息吐息となっています。
さらに、ロシアとの制裁合戦でじわじわと体力を削られ、内部ではスコットランドのような独立運動が各地で活発化。
良い所なしの欧州に、ECBがテコ入れの追加緩和を行う事は必至。いまユーロを買う理由が見つかりません。
ユーロの軟調を受け、相対的にドルはさらに高騰。
ドルインデックスはついに86.0を越えました。円もドル高により110円突破。
そしてドル高に圧迫された貴金属は急落。金は1200ドルを保っていますが、サポート地盤が弱い他の貴金属は底割れ。プラチナは1300ドルを下回り、銀に至っては17ドルもあっさり下回りました。GSRは71を越えてきています。
金が強いというより他の貴金属の弱さが際立つ展開。
まだECB理事会も米雇用統計も残っており、激震はまだ続くでしょう。