弱いドルのターンに変化
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- 2012.11.09
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米大統領選の余波がまだ続いています。
オバマ勝利で急騰した貴金属相場でしたが、その後は財政の壁など厳しい現実から反落。そして昨日も全体的にはリスクオフの流れは継続し、株価は2日連続の大幅下落。しかし、ドル安と金融緩和期待から貴金属相場は上昇しました。
先月の米雇用統計以降、発表される経済指数が悉く改善をみせ、景気回復を印象付けることでオバマ大統領の再選を後押ししてきた米国市場ですが、景気回復への道はそんなに甘くありません。大統領選というお祭りが終わり、差し迫った危機的な状況から安全資産としての貴金属に逃避しています。ドルはまだまだ刷られることになります。金は再度1800ドルにトライするのでしょうか?
昨日は欧州でECB理事会が開かれていました。政策金利は据え置かれたものの、追加利下げに含みを持たせています。また、ドラギECB総裁が欧州リスクは下向きであるとの認識を示したことでややユーロが持ち直しています。
強いドルのターンが続いていましたが、暫くは弱いドルのターンとなりそうです。