底抜け相場 値頃感で買ってはいけない
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- 2013.06.27
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貴金属は底抜け。
金は2010年8月以来となる1221ドルまで下落。
資金流動の枯渇が噂される中国では、人民銀行が資金供給を行うと発表したことで混乱は一服となっています。
7月危機も噂される中国で、習金平主席は今までの成長・金融緩和路線から現実路線へと大きく舵を取ろうとしているとの見方が浮上しています。これまでのような経済成長は望むべくもなく、さまざまな歪みも表面化しつつあります。これからの中国を考える上では、余力のあるうちに痛みを伴う改革を断行する必要があるのでしょう。中国にとっても大きなターニングポイントを迎えているようです。
一方、米国では第1・四半期GDPを1.8%増に下方修正。この発表を受け、市場では金融緩和継続期待が高まりNY株は買い戻されましたが、貴金属の下落に歯止めがかかることはありませんでした。
金だけでなく、プラチナは1300ドル、銀は18.5ドルとそれぞれ節目となる数字を下抜けました。本日に入り、さすがに反発があるようですが、それも長くは続かないでしょう。
この水準まで来れば買い戻しが入るのは確認されましたが、4月急落時ほどの勢いはありません。
値頃感から日本でも買いに入っている人も多いですが、現状の相場は値頃感で動くと危険です。底入れに足る材料がなければ足元はもろいでしょう。今までのように簡単な相場ではありません。長期的視野で買われる人以外はやめておいた方が賢明です。