底値探りの貴金属 危ういバランスの市場
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- 2014.05.30
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昨日は米国で第1四半期GDP改定値が発表され、速報値の0.1%増から1.0%減に下方修正。予想値の0.5%減をさらに下回る結果となりました。
マイナス成長自体が3年振りでありショッキングな数字ですが、寒波の影響が大きく、4-6月期の回復は確実であると市場は楽観的。
同日発表された新規失業保険申請件数が予想以上の改善となったことも追い風でした。
底値探りとなっている貴金属は米GDPの下振れで、何とか踏み止まったという印象。金は1250ドル台で推移しています。
さて、市場は株高でややリスクオンに向いているようですが、盛んに報道されているように米長期金利は低迷したまま。米国は着実に出口戦略に向かっているのにもかかわらず金利は上がらない矛盾した状態。背景には米国の将来的な低成長があるとのことですが、危ういバランスの上で成り立っている相場です。いつ高値追いを続ける米株式が崩れるのかがポイントでしょう。