底値を探る展開
- UPDATE
- 2012.10.16
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世界景気減速感でリスク回避が続いています。
昨日米国で発表された9月小売売上高が前月比1.1%増と市場予想0.8%増を上回る改善を見せました。この結果を受け米国の追加緩和期待が遠のくとともに、QE3自体の規模・期間も縮小されるのではないかとの懸念が広がり、リスク回避がさらに勢いを増しました。
QE3が発動されてから、10/5の米雇用統計に始まり、発表される米経済指数が悉く改善傾向です。政府関係の作為的な操作が噂されていますが、何とも怪しいところです。
米大統領選が終わる来月まではこの傾向が続きそうな気がします。
ただし、米実経済は数字ほど改善しているはずもなく、米国には財政の崖問題もあります。大統領選が落ち着けば何らかの経済対策が必ず必要になってくると思われます。
貴金属はテクニカル的な売りもあり続落。
金は1730ドルまで下落してきました。今の状況では1700ドルを割り込む水準まで行くとは考えにくいところですが、突発的な動きには注意が必要です。
また、実需と投機両面からダメージを受けている銀の下落が目立っています。GSRも53.2と上昇気味。直近の高値である35ドルから約7%の急落と、銀らしい激しい値動き。
プラチナは南アフリカの鉱山問題が燻り続けていることが値を支えています。
尚、中長期的には貴金属の強気予想に変化はありません。