年内利上げ観測が強まり貴金属は続落
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- 2015.11.04
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祝日明けの日本。
昨日は特にイベントがありませんでしたが、2日に米ISM製造業景況指数が発表され、50.1と市場予想50.0をわずかに上回りました。50という強弱の節目に予想が重なったこともあり、予想を上回ったことで12月利上げ観測が勢いを増しドル高。
ドル高の流れは昨日も続き、貴金属も続落。金は1120ドルを割れ、米雇用統計の結果次第では1100ドルの節目も意識される展開となっています。
FOMC以降下げ一辺倒の貴金属ですが、株式市場はあまり動じていません。貴金属は最も金利に敏感になる商材だからといえばそれまでですが、違和感を覚える相場。
注目の10月米雇用統計の予想は非農業部門雇用者数+18万人。下振れても15万人までは許容されるという感じでしょうか?また、失業率が完全雇用とされる5.0%に限りなく近づいていることをFRBがどのように評価するかも問題。
現状で12月利上げを排除しないイエレンFRB議長を翻意させるには相当の材料が必要です。先日のFOMC声明では世界情勢に対する言及を外しており、既定路線は強固に思えます。