相場天気予報MARKET FORECAST

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市場は落ち着くか?

UPDATE
2013.06.23
GATEGORY

木曜日、FOMC後のバーナンキFRB議長の出口戦略への言及から始まった市場の混乱。

金曜日の動きを見れば一旦落ち着いたかのような動きとなっています。

バーナンキ発言に過敏に反応した市場ですが、ここにきて発言内容を冷静に読み取ろうとの動きも見えています。事実バーナンキは出口戦略はだけでなく、状況が悪化すれば追加緩和の用意があると述べています。すべては可能性の話であり、現実の動きを注視しながら柔軟に対応を取るとの当り前のスタンスを示しただけとも言えます。

いずれにしろ遅かれ早かれ出口に向かう時は必ず来ます。今後の焦点としては量的緩和縮小の開始時期であり、今のところ9月を予想する声が大勢。仮に9月の量的緩和縮小が現実のものとなればもう一段の下落相場となりそうです。

 

米国だけでなく世界の変調にも注意が必要です。

中国では景気減速との見方が強まっており、金利も急騰中。また、中国地下金融(シャドーバンク)では464兆円もの資金が動いており、その大量の焦げ付きあるとの問題が表面化してきています。

そして、トルコ・ブラジルなどでのデモ激化。

欧州ではまたもやギリシャで問題発生。

全ては経済失速から問題が発生しています。金融緩和によって世界にばらまかれたドルでしたが、一足先に景気回復の軌道に乗りそうな米国の金利上昇によって資金逆流していく流れが今後強まるでしょう。混乱は必至です。

 

 

さて、FOMC後の金相場を振り返ってみます。

金は1380ドル付近から一時1268.7ドルまで下落。週末の終値は1298.6ドルまで戻してきましたが、1300ドルに蓋をされたような動き。想定よりずいぶん下げてしまいましたが、これをもって底打ちと判断するのは早すぎます。大きなトレンド変換の可能性もあり、今までのように積極的に買い進んでいけない状況です。まだ暫く様子見の必要があります。

 

 

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