市場の関心は米雇用統計へ
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- 2013.05.28
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昨日は米・英が休場で小動きの市場。
本日になりやっと日本株式は落ち着きを取り戻してきました。
長期金利の上昇も一服し、為替も円安方向にリバウンドしています。
金は絶好の上昇要因にも関わらず1400ドルを上抜けることは出来ませんでした。あまり長く1400ドルの攻防が続くようだと、失望感から大きく売り込まれる可能性もあります。いずれにしろ2番底への警戒は継続中です。
今週は特に大きなイベントもなく、市場の関心は早くも来週の米雇用統計へ向いています。今回の雇用統計が大幅改善することになれば、9月の量的緩和縮小が俄然現実味を帯び、また、小幅な改善でも量的緩和縮小観測は高まります。貴金属市場にとっては天王山ともいえるイベントとなりそうです。
財政面からも早期の出口戦略に移りたい米国の立場も分かりますが、今の市場は金融緩和という生命維持装置が外れても本当に大丈夫なのでしょうか?
特に最高値更新を続けるNY株式は、出口戦略への転換と共に大きく崩れ始める危険性があると思われます。労働市場も然りでしょう。対応を間違えば大きなショックとなります。
行きはよいよい帰りは恐いのが金融緩和です。