市場の期待に応えたFOMC
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- 2016.07.28
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7月FOMCは利上げ見送り。
注目の声明文では、経済は穏やかなペースで拡大し、6月の雇用や家計支出も拡大したとの認識を示し、経済見通しに対する目先のリスクは後退したとしました。
FF金利の誘導目標は0.25~0.50%で据え置き。決定についてはジョージ・カンザスシティー連銀総裁が唯一の反対票を投じました。
総じては市場予想通りの結果。
懸念されていた9月利上げについて踏み込んだ発言はなく、次の利上げは12月以降というのが市場コンセンサスとなりました。9月利上げが完全に消滅したわけではありませんが、前例に倣うと利上げ前のFOMCでより強いメッセージが出されています。また、9月利上げがなくなるという事は、市場にとって最悪のシナリオである年2回の利上げもなくなるという意味もあります。
FOMCの結果を受け貴金属は急騰。金は1340ドル台まで急伸しています。
FOMCは市場の期待に沿う形で通過。次は明日の日銀金融政策決定会合です。
日銀会合に先立って、昨日安倍首相が経済対策事業規模を28兆円強にすると発表。景気回復について積極的なスタンスの安倍首相から黒田日銀へのプレッシャーも当然あるでしょう。黒田バズーカは火を噴くのでしょうか?