大揺れの市場
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- 2015.07.09
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大揺れの市場。
先ずはギリシャ。ギリシャは債権団から求められている財政構造改革案を9日に提出し、その改革案を11日のユーロ圏財務相会合で協議し、12日のユーロ圏首脳会議で正式に判断を下すとの事。この12日が最終期限とされています。
ただ、現時点でギリシャが考えている財政構造改革案は以前提出されたものと大きな変化はないとの話もあり、チプラス首相の強気要求も相変わらず。結論が出るまで油断できません。
ギリシャ以上に市場に対して大きな影響を与えているのが中国株安。
8日の上海総合株価指数は-5.9%の3507.19ポイント。6月12日の5166.35ポイントから30%以上の暴落となっています。それでも今年3月頃の水準に戻っただけともいえ、ここ最近の暴騰の勢いが凄まじかっただけに、下げる時も急スピードになるのは当然かも。
中国当局は株価下落に対し様々な手段を矢継ぎ早に繰り出していますが歯止めはかからず。逆に当局でも株安が止められない状況と中国の個人投資家はとらえ、売りが売りを呼んでいます。また、1400社超が取引停止申請を行うなど混乱に拍車がかかっています。
中国発の株安は日本に伝播し、日経平均は今年最大の下げとなる638円95銭安となり2万円割れ。
米国でも株安は止まらず急落で始まったところで、突如NY証券取引所がシステムトラブルで取引停止。これで市場のリスクオフが増幅されNYダウは261ドル安。
市場心理は極めて悪くなっています。
貴金属市場はアジア時間に一段安となっていたものの、市場のリスクオフムードに伴い買い戻され、金と銀は上昇。一時1010ドル付近まで急落していたプラチナも値を戻してきています。
ただ、為替も120円台まで円高に進んでおり、国内貴金属相場は厳しい状況となっています。