大崩の市場
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- 2012.08.20
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大崩れの市場となっています。
ギリシャの世論調査で緊縮策賛成派が多数を占めるという結果が出たものの、市場の懸念は完全にスペインに移っています。そのスペインでは金融不安が高まったことで欧州危機拡大懸念から更にユーロが売り込まれる展開になりました。為替ではユーロの一人負けの状態が強まり、ドル・円は急騰。ドルINDEXは83を超えてなお上昇中。円も78円前半まできました。
円高は止まらず、80円がどんどん遠くなっていきます。一時84円まで行き、本格的な円安サイクルへの移行とまで言われていましたが、現在の円高は止まる気配を見せません。介入も示唆されていますが、効果は限られているでしょう。
今月の日銀金融政策決定会合での追加金融緩和や外国債購入といった思い切った手段が待たれます。
EUはギリシャに続きスペインにも火が付き収拾がつかない状態。米国も自国のことで精一杯。経済成長をけん引してきた新興国(中国・インド・ブラジル)でさえ景気減速感が顕著になってきました。
考えられる悪材料が重なっている状況ですが、悪材料の出尽くしとも言い切れない不透明感があります。金・銀は下値抵抗線で頑張っており、白金は売られすぎのポジションで反騰も期待されますが、さらなる爆弾が投下されれば一段安も否定できません。
今夜の雇用統計よりもスペイン情勢の方が意識される展開となるかもしれません。