大きく相場が動き出すのは月曜日から
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- 2012.08.20
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昨日発表された米ISM製造業景況指数は54.8と市場予想53.0を大幅に上回る改善となりました。
このところ経済指数の悪化が続き、景気回復に不透明感が出てきた米国でしたが、このサプライズな改善で市場は盛り上がりました。世界的にメーデーで薄商いの中、NYダウは1万3279ドルまで上昇し、年初来高値を更新。約4年4か月ぶりとなる高値水準まで回復しました。
一方、ISM製造業景況指数の改善で追加金融緩和期待は後退しています。週末の米雇用統計の結果次第で追加緩和期待は再度動くことになりますが、株価が高水準にある以上、弱い雇用統計になったとしてもFRBは思い切った手段は取れないように思えます。バーナンキはどう見るでしょか?
貴金属は追加緩和期待の後退でやや軟調ですが小動き。国内価格は為替に左右されています。本日は80円台に回復したものの、根強い米追加金融緩和に加え、5月6日のフランス・ギリシャ選挙を前にし、逃避先として円が買われているようです。80円台を割り込んだことで関係者からの牽制が入っていますが、防衛ラインは78円だといわれています。日銀の追加金融緩和も不発に終わり、短期的には円高が優勢でしょう。
明日からGW後半ですが、相場が大きく動き出すのは来週月曜日から。今日明日は様子見相場で気にする必要はないでしょう。