大きく値を下げた1週間
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- 2013.02.23
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貴金属は大きく値を下げた1週間となりました。
今年に入ってからの貴金属の急騰は9割方為替によるものでした。金のドル建て価格は1600ドル台のBOX圏内で比較的安定的に推移していましたがついに底抜け。
急落の大きな原因はFOMC議事録公開からの量的緩和早期縮小・終了懸念。また、このところの経済指標の改善により、欧米の景気回復期待が高まっていたことも逃げ足を速める要因となりました。
今回の売りの中心はファンド。ソロスファンドの金大量売却以降のファンドの売り圧力は非常に強いものがあります。中国をはじめとする現物買いの安値拾いも入っていますが、それ以上に金ETFの減少が目立ちます。ファンドの売り崩しが今のところ成功していますね。
何とか連日の急落は避けていますが、現状では反発も限定的。
しかし、ここにきてバーナンキFRB議長をはじめとする米要人が、量的緩和打ち切り懸念に否定的な発言をしています。26・27日にバーナンキFRB議長の議会証言が予定されており、ここで改めて量的緩和の早期打ち切りを否定することがあれば局面は大きく転換すると思われます。