地政学的リスク後退もハト派的FOMC議事録で急反発
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- 2017.10.12
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重要日を過ぎても北朝鮮が動きを見せないことを受けて地政学リスクは後退。また、欧州でも懸念されていたカタルーニャ州の独立宣言が延期されたことも好感され、市場はリスクオン。
NYダウは最高値を更新し、安全資産として買われていた貴金属は下落の展開でしたが、
その後に公表された9月FOMC議事録から市場の流れは一変。
FOMC議事録では年内利上げに大半のメンバーが賛成したことが判明しましたが、注目事項である低インフレについては多くの参加者が一過性の要因だけではないと懸念をしめしていることも明らかになりました。
よりタカ派の内容が予想されていた中、低インフレへの懸念が強まっていることをハト派的と市場は解釈。ドルは下落し、貴金属は急反発の動きを見せています。
金は一時1284ドル付近まで急落後、1290ドル台に切り返す荒い値動き。今週に入り、底入れから反転攻勢の値動きとなっていますが、それでも1300ドルの壁はなかなかに堅牢です。
ハト派的FOMC議事録を受けても、12月利上げは現段階では実行される見通しに変わりありません。ただ、12月利上げ観測はほぼ織り込まれている為、市場は見送り材料により大きな反応を示すことになりそうです。