地政学的リスク一服で下落も、為替要因で上昇
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- 2012.11.21
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昨日は中東情勢に変化あり。
イスラエルとハマスがエジプトの仲介により停戦合意との発表があったものの、双方の合意を得ることができず停戦合意は延期。しかし、数日中には停戦実現の可能性が高いとのことで地政学的リスクは低下。
原油の下落に連れられ、貴金属も下落しています。
ドル建て貴金属価格は下落したものの、安部自民党の金融緩和が意識され、円が独歩安となったことで国内貴金属価格は上昇。
為替要因による価格変動は長続きしないのが通例ですが、今回は頑張っていますね。本格的な円安トレンドへの転換点との見方もありますが、判断を下すには時期早々かと思われます。米国の財政の崖問題の進展次第では、さらに弱いドルになる可能性も残されています。為替は難しいです。
昨日の最注目イベントのユーロ圏財務相会合におけるギリシャ支援決定は、長引きに長引き、先程ついに合意に至らずとの報道がありました。26日に再度会合を行うということですが、やはり欧州は蓋を開いてみないとわかりません。昨日のフランス格下げはあまり材料視されていませんでしたが、ギリシャ支援が合意に至らなかったことと併せて強いユーロ売りとなりそうです。
尚、このニュースは貴金属にとっても悪材料。大きく売り込まれるかもしれません。