地政学的リスクの陳腐化
- UPDATE
- 2014.07.24
- GATEGORY
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特に大きな経済イベントがない中、市場の関心は地政学的リスク。
先ずはウクライナ情勢。マレーシア機撃墜への非難が高まり、プーチン大統領は親露派へ国際機関への協力を働き掛けると発言。ロシアへのさらなる経済制裁強化も検討されており、これ以上国際世論を敵に回すことは出来ません。親露派への表立った支援は難しいでしょう。
一方で、既に親露派はプーチン大統領のコントロールから外れ無秩序化しつつあるとの見方もあります。昨日もウクライナ軍の戦闘機2機を撃墜したとのこと。この状況で対空攻撃とは非常にイメージも悪いですね。
また、ガザ地区では米国の仲介も効果なく、依然イスラエル軍による掃討作戦が続いています。
ウクライナ・イスラエルともに解決への進展はありませんが、ウクライナ政府と親露派、イスラエルとハマスという当事者同士の衝突だけに限定されれば、市場への影響は陳腐化します。
貴金属市場もマレーシア機墜落の報道をピークにして緩やかに下落。金は再び1300ドルの攻防戦となってきました。
為替ではユーロの軟化が止まらず、ドル・円が強い状況。貴金属にとってなかなか厳しい環境ですね。