地政学的リスクとFRBの利上げ政策
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- 2017.04.11
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地政学的リスクとFRBの利上げ政策を見極める展開となっています。
地政学的リスクとしてはシリアと北朝鮮情勢。シリアに対して米国は追加的な攻撃はないとの見方が主流であり、北朝鮮も膠着状態。ただ、一つのきっかけで戦闘が始まる危うさがあるため、地政学的リスクを無視することはできません。
そしてFRB。追加利上げに加え、年内のバランスシートの縮小が俎上に上がってきました。バランスシートの縮小は金融引き締めに他ならないので、バランスを取るべく追加利上げのペース自体は遅くなるのではないかとの思惑がありましたが、週末にダドリーNY連銀総裁はそれを否定するような発言をしています。つまり追加利上げは予定通りのペースで行いながら、並行してバランスシートの縮小も行うという荒業があり得るとのこと。
これが現実になれば市場は大きな混乱に陥ることになります。
昨日はイエレンFRB議長講演がありましたが、緩やかな利上げを従来通り主張し、バランスシート縮小への言及はなし。今のところこれ以上タカ派的な発言を続けることにメリットはないと思うのですが…。
市場は様子見ムードから大きな動きはなし。貴金属はプラチナの急落につられてやや軟調。プラチナは南アフリカ格下げからのランド安に巻き込まれています。これも地政学的リスクです。