土俵際で残ったトランプラリー
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- 2017.03.28
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昨日はオバマケア代替法案撤回の余波が残る値動きとなりました。
トランプ政権の拙い議会運営能力が露になったことで、今後の政策期待にも懸念が高まっています。市場はリスク回避の動きを見せ、急激なドル安で一時ドルINDEXは99割れとなり、NYダウも約5年8ヵ月ぶりとなる8営業日連続の下落を記録しましたが、米時間に入り底打ち反転。その要因は今回の不始末の責任はトランプ大統領ではなく、ポール・ライアン下院議長にあり、またトランプ大統領はすでに本丸である減税案可決に向け動き出しているとのポジティブな見解がもとになっているとのこと。
今回は何とかトランプラリーは土俵際で耐えることが出来ましたが、市場のトランプ政権に対する見方は厳しさを増します。言葉だけではなく、具体的な行動や結果が求められる段階に来ていますね。
貴金属は揺さぶられながらも、金は1250ドル台をキープ。基準点は確実に切りあがっている印象。わかりにくいのが為替。今回のリスク回避で一段と円高に突っ込むと予想していましたが、さほど動きなし。方向性が揃っていない市場は不安定です。