国内貴金属価格の苦境が続く
- UPDATE
- 2016.10.04
- GATEGORY
- OTHER
昨日米国で発表された9月ISM製造業は51.5と市場予想50.4を上回る3か月ぶりの上昇。これを受け米早期利上げ観測が高まりドル高となっています。
また、先日ドイツ銀行に対する米制裁金が減額されるとの報道がでましたが、昨日交渉は流動的で具体案は提示されていないとの記事が出ました。140億ドルの巨額制裁金を巡り、まだ落としどころが決着していないことが判明し、市場では一夜にて金融不安が再燃しリスクオフ。
米早期利上げ観測からのドル高で貴金属は下落。ドイツ銀行発のリスクオフが再燃しましたが、貴金属の買いにはつながらず、逆に欧州での白金需要の減少が嫌気される展開となりました。また、南アフリカでプラチナ鉱山会社の労使交渉が妥結したとの報道も足を引っ張っています。貴金属は全体的に軟調ですが、特にプラチナは1000ドル割れの危機。
ドル高でも為替は102円の天井を越えることが出来ず、国内貴金属価格の苦境が続きます。