問われるトランプ政権の議会運営能力
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- 2017.03.23
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トランプ政権の景気対策の実効性に不透明感が高まっています。
本日はオバマケア改廃法案採決。大統領令という独断専行で存在感を示していたトランプ大統領ですが、法案議決は初です。これまで市場は共和党が上下院の過半数を占めていることで、スムーズな議会運営が行われると考えられていましたが、現実は共和党内でも大きな意見の対立があることが表面化してきました。
疑問視されていたトランプ政権の議会運営能力が問われるだけではなく、体面的にもトランプ大統領が重視していたオバマケア改廃であるだけに重要な局面です。
ここで躓くようならトランプラリーの要であるインフラ投資と減税も絵に描いた餅になりかねませんが、逆に採択を可決することが出来れば市場に安心感が広がることになるでしょう。
市場はリスク回避の様子見ムード。
貴金属は前日の急騰に対する調整が入っており、為替も一時110円台に突っ込むなど不安定。このところ不調の原油相場は下落に歯止めがかかりません。
年度末・四半期末の要因も重なる時期だけに、相場が大きく動いてくるかもしれませんね。