商品全面安の中、貴金属だけは上昇
- UPDATE
- 2015.08.20
- GATEGORY
- OTHER
FOMC議事録公開を控え様子見かと思われた市場ですが、公開前から動いてきました。
昨日の上海株に動きはなかったものの、中国経済への強い先行き不透明感からリスクオフ。欧州株が下落し、NYダウも大幅下落で6か月ぶりの安値。
米CPIが予想を下回ったこともあり、行き場を探した資金は安全資産である貴金属に流入。他の商品相場が軒並み下落する中、貴金属は全面高となり、金は1130ドルを越えてきました。
引け後に公開されたFOMC議事録は、大半の参加者は利上げ開始が近づいていると認識しているものの、利上げ開始への条件は達成できていないと判断していると示され、9月利上げに対する手掛かりはなし。
また、このFOMCが中国人民元切り下げ前に行われたものであることも踏まえてハト派的と市場は認識。
FOMC議事録公開後は大きくドル安へと動いています。
貴金属は8月前半の底値から上昇を続けていますが、底値を打ったと判断するのはまだ早いでしょう。