原油安で反落
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- 2015.12.08
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米利上げが確定的となったことで、悪材料出尽くし感から大幅反発していた貴金属ですが、昨日は上げを維持することができず反落。
上昇に対する調整に加え、原油が37ドル台と約6年ぶりの安値となったことが売りを誘いました。
石油急落の原因は、先週のOPEC総会で原油減産を見送ったことで、OPECが生産抑制を通じた価格コントロールを事実上放棄し、供給超過が長期化するとの見方から。
改めて商品市場における原油の存在感を印象付ける結果となりましたが、その他商品は供給過剰を抑制する動きが出始めています。特に供給過剰からの値崩れに悩む中国では、銅・ニッケルで協調減産が決定。セメントも政府主導で減産となるとの事。既に多くの商品は産出コストを割れており、今の安値が続くようならば鉱山にも何らかの動きがあるでしょう。
ビックイベントを消化し、次はいよいよFOMC。しかし、市場の関心は12月利上げを通り越して利上げペースに移りつつあります。