原油増産凍結見送り 混沌とした週明け
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- 2016.04.18
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ドーハで行われていた主要産油国会合は、原油増産凍結の合意に至りませんでした。
イランが凍結に応じず、サウジがイラン抜きでの増産凍結に反対したという構図。
サウジとロシア間で事前に調整され、合意に向かうとの見方が支配的だったため、見送りは市場にとってサプライズ。合意を先取りして40ドル台まで急騰していた原油価格は急落に転じています。
6/2のOPECでイランが増産凍結に応じれば、協議は再開されるとの事ですが、過度な期待は禁物です。
週末は様子見で動きの少なかった市場ですが、原油増産凍結見送りの一報を受け、週明けの相場は慌ただしく動いています。
日経平均株価は500円超の急落スタート。金はリスク回避から上昇していますが、原油価格の急落は商品相場全体にとって大きな重しになるでしょう。
そして為替は再度円高に動き始めます。当初、市場に与える影響は限定的とされていた九州の地震が長期化の様相を呈し、企業活動にも影響が広がり始めたのも懸念材料です。
混沌とした週明けとなりました。