原油ショックからのリスクオフ
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- 2015.12.14
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FOMCを前にして世界は原油ショックにさらされました。
売り込まれ続ける原油は、IEA12月月報で11月産油量が約3年ぶりの高水準に達し、2016年後半まで過剰供給が続くとの見方を示したことからさらに底抜け。35ドル台と6年9か月ぶりの安値をつけています。リーマンショック後の安値である33.55ドルも意識される状態であり、まさに行くところまで行かないとおさまりそうもありません。
原油の暴落からのリスクオフでNYダウは300ドル以上の大幅下落。
為替ではドルはドルINDEX97台と抑えられた状態ですが、リスク回避として円が120円台まで買われる独歩高。
貴金属でも安全資産である金は上下ありながらもほぼ同じ値位置をキープ。プラチナ・銀は一段安となっており、安全資産買いがなければ金も下落していたのでしょうね。
原油の暴落は世界に大きな影響を与えていますが、FRBがこの原油ショックをもって利上げの延期にでることはないでしょう。ただ、今後の利上げペースについては当然考慮に入れるべき大きな材料です。FOMCでの利上げ決定と合わせて、利上げペースに対する言及には注意が必要です。