原油の急落と米金融政策の行方
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- 2017.05.26
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FOMC議事録の余波が残る中、昨日はOPEC総会が開催されました。
OPECでは、OPEC加盟国とロシアをはじめとする主要産油国が減産措置を9カ月延長することで合意。この内容については事前の予想通りであり、上澄み的な措置や話はなしという事で、知ったら仕舞いの動きとなり原油は一気に48ドル台まで急落。
影響力の強い原油価格の急落は商品相場全体の頭を押さえることになっています。
米金融政策について、前日のFOMC議事録で利上げに慎重な姿勢が示されたことで市場に安心感がでています。確定的な6月利上げを今更回避するような状況ではないですが、6月の次とみられる9月利上げは不透明感を増しています。また、年内のバランスシート縮小開始が思った以上に支持を集めているという事がわかりましたので、9月利上げを取りやめて、代わりにバランスシートの縮小を優先するのではとの見方も浮上。
いずれにしろここからのFRBメンバーの発言には要注意です。
貴金属はほぼ横ばい。NYダウが上昇していることで、下落してもおかしくない局面でしたが、来週のコミー前FBI長官議会証言もあり様子見。
月曜日は米国が祝日となることもあり、今夜はポジション整理の動きが中心となりそうです。