勢いが衰えない米株式
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- 2017.08.02
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昨日発表された7月米ISM製造業指数は56.3と市場予想56.5を下回り、6月米個人消費支出も+0.1%と予想と一致したものの、個人所得は横ばい。
総じて弱い内容となったことから米追加利上げペースの鈍化の見方が強まっています。
また、トランプ大統領が指名からわずか10日でスカラムチ広報部長を解任したことによる、トランプリスクも意識される展開となりました。
基本的にドル安材料ではありますが、前日にドルが急落している事もあり大きな動きには繋がっていませんが、米株だけは別。NYダウは好調な米企業決算を受け、5営業日連続の史上最高値を更新し、2万2000ドル手前まで上昇。
いままで買い材料とされてきたトランプ大統領による経済対策がとん挫状態にあり、米経済指標が低迷しても勢いが衰えない異常な状況となっています。行き過ぎは認識しつつも勝馬に乗って行けるところまで行こうという投資家心理が上昇に拍車をかけています。
これだけ米株に資金が集まれば、商品市場への配分が減るのも致し方ないところです。
貴金属も高値警戒水準まで上がってきており、ここからは新規材料が必要でしょう。