相場天気予報MARKET FORECAST

米国で3月新築住宅販売が発表され、前月比14.5％減の38万4000戸と市場予想45万戸に届かず。また、4月米製造業景気指数（速報値）も55.4と前月55.5から低下し、市場予想56を下回りました。

米経済指標の悪化という上昇要因にも貴金属は反応薄。ほぼ横ばいで動いています。

一方、ウクライナ情勢は膠着状態ですが、この材料に対しての感度も鈍くなっています。

短期的な値動きを狙うトレーダーが貴金属から離れているという事なのでしょうか？

下向きながらも方向性を見出しにくい状況です。

現状を整理すると、着実な景気回復が見込まれている米国。それに伴い粛々と緩和縮小を続け、年内での緩和終了、そして来年は利上げというスケジュール。しかし、これは予定であり、状況次第で変化するとＦＲＢは明言しています。

このまま順調な米景気回復が続くのでしょうか？

ロシアや中国などの動き次第で大きな影響を受ける可能性もあります。

現状は順調な米景気回復への期待がやや高すぎるような気もします。躓きが出て、ＦＲＢのスケジュールに狂いがあれば、市場は大きな修正をしなければならないでしょう。