動かない貴金属相場
- UPDATE
- 2015.03.17
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本日から始まるFOMCを前に貴金属相場は終値ベースではほとんど動かなくなってきました。
金は1150~1165ドルの狭い範囲での値動き。アジア時間に上げて、欧米時間にかけて上値を削るという展開が続いています。
銀も金とほぼ同じような値動きを見せていますが、唯一プラチナだけはズブズブの底なし沼にはまったまま、ついに1100ドルの攻防に入っています。株高リスクオンの恩恵を受けることなく、景気連動商品と言われたプラチナは全くの逆行。長期的に見れば安値であることは間違いありませんが、理屈を越えた突っ込み方をするものプラチナの特性であり、今しばらくは様子見が必要でしょう。
FOMCでの「忍耐強く」削除が既定路線となっている市場ですが、サプライズとなった米雇用統計以降の経済指数は軒並み低迷。昨日発表されたNY連銀製造業景気指数・米鉱工業生産・設備稼働率いずれも予想を下回る弱い結果となっています。
市場の思惑が大きく文言削除に傾いているだけに、逆目が出ればインパクトも大きなものとなりそうです。可能性はゼロではありません。