利上げ見送りもタカ派的FOMC
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- 2015.10.29
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10月FOMCは想定通りのゼロ金利据え置きで利上げ見送り。
声明文は、「次の会合で誘導目標を引き上げるのが適切かどうかは、雇用の最大化と物価上昇率2%という目標に向けた現在の前進ぶりと今後の改善の予測の両方を評価」と12月利上げについて改めて前向きな姿勢を示したことが大きく取り上げられています。
当初からイエレンFRB議長は年内利上げを示唆し続けていましたが、事ここに至っても12月利上げをあきらめず。市場は今回のFOMCでハト派的内容予想に大きく傾いていただけに、声明文によるショックは隠せません。
ハト派的FOMC予想から貴金属は上昇していましたが、タカ派的声明文発表後はドルが急騰し貴金属は急反落。
金は1180ドルから約30ドルの急落となり、現在は1160ドル付近。
FOMCの影響が一巡するまでまだ時間がかかります。
FOMCが12月利上げをあきらめていないという事が明らかとなり、米利上げをめぐる不透明感も継続。声明文にもあったように今後の経済指標がより重要視されることとなりました。このような状況下で本日は米GDP、そして来週は米雇用統計とビックイベントが続きます。明日は明日で日銀金融政策決定会合もあり、市場の緊張は解けそうもありません。