先週を振り返る
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- 2012.08.22
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先週は大きく貴金属相場が変動した1週間でした。
米雇用統計悪化からのQE3期待から相場が大きく上昇して月曜日スタート。その後も追加緩和期待が高まりを見せながらじわじわと高値を付けていく展開を見せていましたが、木曜日のバーナンキFRB議長議会証言で追加緩和に否定的な発言が出たことで急落。同日、中国が約3年半ぶりとなる政策金利引き下げを発表したものの、バーナンキ発言のインパクトを薄めることはできませんでした。
金は1640ドルを天井にして1560ドルが底、引け値1594.7ドルで週を跨ぐことになりました。結局1600ドルを維持することはできませんでしたが、悪くない形のチャートになっています。値動きは上へも下へも軽いでしょう。
昨日、世界的な懸念事項となっているスペインについて、ユーロ圏は最大10兆円規模の支援をすると発表。体面的には市場の不安を必要以上に煽らないように銀行部門に限った支援とすることでギリシャなどとの差別化を明確にするようです。
格付け会社がこの動きをどう評価するか微妙なところですが、スペインの金融が安定することは市場にとっては良い材料です。週明けのユーロは買い戻されるでしょう。
そして、今週末にいよいよギリシャ再選挙。ギリシャの動向に左右される1週間になりそうですが、ギリシャの結果次第で中国に続いて日米欧ともに追加金融緩和に動く可能性もあります。月末の市場の市場の風景は予想困難ですね。