相場天気予報MARKET FORECAST

オバマ大統領がアジア歴訪を取りやめて債務上限協議に臨むことになり、週末の進展に期待が高まっていましたが、結局歩み寄りは見られず拮抗した状態が継続しています。

オバマ大統領は期限前に議会が債務上限を引き上げることを信じているとし、デフォルト回避に向けた如何なる異次元措置も想定していないと発言。

一方の共和党ベイナー下院議長は、オバマ大統領が財政協議で条件交渉に応じなければ、債務上限を引き上げることなく、デフォルトに向かうことになるとしています。

今のところ両陣営の強気の姿勢に変化はなく、話し合いは平行線。オバマ大統領が安易に妥協し、共和党の財政削減を受け入れれば、財政の崖問題がまたしてもやってくることになります。落としどころが見つかりません。

ついにデフォルトという言葉が飛び交うような緊急事態になりつつありますが、国債金利や金価格はさほど動いていません。つまりはまだ市場には楽観的な見方が強いという事です。

また、最終的には合意となるでしょうが、それがいつになるのかも大きなポイントとなってくるでしょう。期限とされている17日は刻々と近付いてきています。期限を越えれば合意に至っても格下げも強く意識される事態となります。

相場的には方向性が出ず、じりじりとした展開となっています。明日からの中国勢の戦線復帰で動きが出てくることを期待します。