価格調整中の市場
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- 2012.09.20
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昨日は米国で発表された経済指標が改善という結果になったことで一時ドル安に振れ、商品市場も反発しました。しかし、その後原油市場の大幅な値崩れに連れられ上値を削っています。
世界的な金融緩和に中にあって、原油市場は不可解な下げが続いています。先日の誤発注騒ぎに続き、今回は戦略備蓄放出とサウジアラビア原油引下げという観測により急落。金融緩和によるインフレ懸念に対するカウンターのような動きです。作為的なものを感じますね。
昨日発表された日銀による金融緩和は、10月にあるといわれていたものを前倒しにし、5兆円といわれていた規模も10兆円まで拡大した精一杯ともいえる内容でした。しかし、発表直後は79円まで円を押し上げたものの、一夜明けると78円前半と元の水準に戻っています。やはり欧米が実施した金融緩和と比べた場合、日銀の緩和はスケール・インパクトともに見劣りします。政治的圧力により白川総裁は決断をせざるを得なかったのでしょうが、今後も否応なく追加措置を取らされることになるでしょう。
円高の大きな流れは止まりそうにありません貴金属は停滞。好材料出尽くし感があり、暫く調整・値固めが続きそうです。