低位安定?の貴金属
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- 2014.08.28
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低位で小動きの貴金属市場。
反発するわけでもなく、下落するわけでもない方向性に乏しい状況。
本日は米GDP改定値と他いくつか経済指標が発表されます。月末要因も絡んで動きが出始めそうです。
地政学的リスクは一服状態継続。
26日のロシア・ウクライナ首脳会談で停戦協議を再開するという事で合意しましたが、即時停戦を求めるプーチン大統領と親露派の武装解除を求めるポロシェンコ大統領との隔たりは依然大きなものであり、妥協点は未だ見えません。
ウクライナ政府軍は親露派を追いつめており、一気に壊滅まで持っていきたいところ。ここで後顧の憂いは残したくありません。
一方のロシアとしては、親露派が消滅すればウクライナでのプレゼンスを大きく損なう事になり、それは西側との緩衝地帯を失う事にもつながります。また、西側に傾きつつある旧ソ連諸国の動向にも大きな影響を和える事にもなります。そして、これだけ大掛かりなウクライナへの干渉が失敗に終われば、プーチン大統領も無事では済みません。クリミアを手に入れた段階で手を引いておくべきでしたね。
お互い妥協することはありえないでしょう。まだまだ長引きます。