今週はFOMCと米雇用統計
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- 2013.01.28
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米国に続き、中国・欧州でも景気回復の兆しがみられたことで、安全資産として買われていたドル建て貴金属は軟調。
金は続落し、1650ドル台で推移しています。
世界経済の回復には依然時間がかかり、改善兆候にも疑問が持たれますが、無視するわけにはいかないでしょう。景気悪化が認められなければ反転は難しい状況でしょうか?
その意味でも明日から開催されるFOMCと今週末の米雇用統計というビックイベントには注目が集まります。
そもそも年明け早々に公開されたFOMC議事録から始まった貴金属の調整。今回の注目点は新たな金融緩和ではなく、金融緩和についてのスタンス。発言の微妙なニュアンスの受け取り方が問題となってくるでしょう。
今回の米雇用統計の事前予想は非農業部門15万5000人増、失業率7.8%とのこと。
予想通りいけばよいのですが、今回は数字がブレそうな感があります。悪化すれば貴金属相場にとって追い風、改善すれば逆風になることは確実でしょう。
軟調なドル建て貴金属相場にとって今週は分岐点となりそうです。
一方、ドル建て貴金属の下落をよそに円は再び独歩安。調整も難なく乗り切ったかのような動きですね。週末発表されたCPIの低下で、更なる金融緩和が意識されたことが円安の原因のようです。また、先週は急激な円安にブレーキを掛けるかのような発言が続きましたが、一転してある程度までの円安は容認されるべきとの強気な発言に変化しています。95円位までは突き抜けていきそうな雰囲気です。