今週はイベントウィーク
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- 2017.08.01
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特に大きな材料のない中でドル安の動きが続いています。
米国の状況を整理すると、
①週末の北朝鮮ミサイル実験を受けて高まる地政学的リスク。
②ロシアゲート疑惑に加え、オバマケア改廃法案さえも通過させることが出来ず、議会運営能力にも不信感が強まるトランプ政権の政局リスク。
③米金融政策については、先日のFOMCを経て、バランスシート縮小こそ9月・10月開始の見込みは変わりませんが、確定的と言われていた12月利上げについては見送りもあり得るとの見方が強まっている。
全体的にドル安要因が積み重なり、結果としてドルINDEXは93を割り込む水準まで低迷しています。長期金利もドル安に歩調を合わせるように高値からの調整中。
一方で、米国に続く経済大国中国ではGDPは順調に推移し、本日発表された7月財新製造業PMIも上振れと好調。
また、懸念されていた原油もサウジ・OPECの減産から50ドルを回復してきました。好調な中国経済と原油価格の上昇は商品相場を押し上げます。
貴金属はドル安に加え商品相場上昇の後押しもあり、7月中旬ごろを底にして反転上昇の流れ。金は引けで1270ドルを超えています。
今週は週末の米雇用統計を大トリにしたイベントウィーク。飽和状態の雇用情勢より、インフレ関連の数字に市場は反応しそうです。