今夜は米雇用統計
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- 2013.09.06
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米雇用統計前に貴金属相場は大きく動いてきました。
昨日はまずECB理事会。景気回復に薄明かりが見えてきたといわれるユーロ圏ですが、ドラギ総裁は慎重姿勢を崩さず、状況によっては追加利下げもあり得るとのニュアンスも匂わせました。これを受けユーロは下落。
米国では米雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が発表され、17万6000人増と市場予想18万4000人に届かず。しかし、続いて発表された新規失業保険申請件数が32.3万件と、市場予想33万件を下回ったことで、トータルとして雇用市場の改善を印象付ける結果となりました。
9月FOMCでの緩和縮小開始観測が強まったことで、貴金属市場は大きく売り込まれ金は1370ドルを割り込みました。仮に本日の米雇用統計が18万人を超える改善となった場合、さらなる売りがあり得る状況です。
不思議なのは緩和縮小観測が高まっているにもかかわらず米株価が高値を守っていること。緩和縮小が始まるという事は市場環境が好転しているという事でもあるので、中長期的に見れば株価にとってプラスですが、短期的には大きなマイナスであるはず。このまま米株式だけが無事で済むとは思えませんが…。