今は雌伏の時
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- 2015.03.05
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昨日は米経済指数。
先ず米雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が発表され、民間部門雇用者数は21万2000人増と市場予想22万人増を下回る結果となりましたが、その後発表された米ISM非製造業PMIが市場予想を上回る改善となった事で影響は相殺。さらにベージュブック(米地区連銀経済報告)で緩やかな景気回復が確認されたことを受け、米雇用統計待ちの状況ながらもドル高進行。
また、量的緩和の詳細を本日公表するECB理事会を前にユーロ売りが強まっていることもドル高に拍車をかけています。
貴金属はドル高に押され小幅下落。金は一時1200ドル割れとなりましたが何とか踏ん張っています。
今の貴金属相場は米利上げを大きく意識した物であり、このテーマでは安全資産としての価値はあるものの、投資対象として金利を生まない貴金属が大きく買われるのは難しいでしょう。本当に貴金属が評価されるのは市場のテーマが「インフレ」に移った時です。目先はデフレですが、そのデフレが解消された時、適切なタイミングと強さでブレーキを踏むことが出来るのか?日米欧中と世界的な量的緩和でマネーが溢れており、統一的にブレーキを踏むことは非常に難しいでしょう。今は雌伏の時です。