予想外の要人発言で急騰
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- 2012.10.02
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昨日はボラリティの大きな相場となりました。
エバンス・シカゴ連銀総裁がCNBCのインタビューで、「QE3は少なくとも2013末まで続く。」「失業率は2014年まで低下することはない。」とハト派らしくもない発言。また、インフレ懸念は認識されておらず、追加策を講じる余地もあると踏み込んだ発言が続いたことで、市場はQE3の長期化を意識し、一気にリスクオンが進みました。
特に材料視されていなかったところに不意打ちを食らいました。逆に注目されていたバーナンキFRB議長発言に材料はなし。
貴金属は瞬時に急騰し、金は約25ドル上昇の1790ドル台まで到達。
しかし、サプライズ的な急騰は長続きせず、終値にかけて値を削っています。
中欧米で発表された製造業景況指数は強弱が分かれました。
中国は市場予想や節目となる50を下回る悪化。
欧州は50を割り込みながらも市場予想は上回る。
米国は市場予想と50を上回る改善。
欧州はイーブン。中国と米国は対照的な結果となりました。経済状況において今一番心配なのは中国なのかもしれません。国慶節明けの経済刺激策が待たれます。
南アフリカではロンミン鉱山の労使交渉は沈静化しましたが、他鉱山にも飛び火した労使交渉が複雑化してきているようです。プラチナ鉱山だけにとどまらず金鉱山にも影響が出ている模様。南アフリカリスクにも警戒が必要でしょう。