中国介入 原油30ドル割れ
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- 2016.01.13
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下落が続く中国株は昨日も急落スタート。一時4ヵ月ぶりとなる3000割れとなりましたが、ここで中国当局が介入。香港で異例となる大規模な元買いを実施したことで、元相場が急騰し、株価も持ち直すことに成功。中国当局としてもこれ以上の混乱を避けるべく本腰を入れてきています。
中国が下げ止まったことを受け、欧米株は上昇。しかし、日経平均は下げ止まりの気配さえなく年初からの続落は史上初となる6日を記録。玉切れも噂される黒田日銀ですが、月末の金融政策決定会合での動きに注目が集まります。
貴金属は株価の持ち直しによる安全資産の魅力後退と、原油の下落に歯止めがかからないことから続落。金は1080ドル台まで押し戻されてきました。
原油はついに30ドル割れ。GSなどが既に20ドルという下値を提示していることもあり、ここまで来ても達成感がありません。地政学的リスクも大きな意味は持たず、価格反転にはOPECによる減産協調がなければ難しいでしょう。貴金属が上昇したとしても、原油反転がなければ限定的なものに終わります。
改めて考えてみると、世界的株価の低迷や原油をはじめとする商品相場の下落の根本にあるのはやはり米利上げ。円やユーロが強い為、さほど感じられませんがその他通貨に対してはドル高が確実に進行しています。であれば年初来の混乱を収めるにはイエレンFRB議長によるハト派的発言が一番効果的であると思うのですが…。まだそこまで米国自身は困っていないのでしょうね。