中国リスク 底はいまだ見えず
- UPDATE
- 2013.06.25
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昨日は中国株の大幅急落を受け、さらにリスク回避が強まりました。
米国が出口戦略へと進んでいることに対し、ドル資金の逆流が起こり新興国は大きな打撃を受けています。そして、中国はドルの逆流に加え、資金の流動性が枯渇している為、ダメージは他の新興国より大きくなっています。
中国政府は問題を理解しながらも、金融緩和はシャドウバンクを助けるとの懸念から、あえて放置の姿勢を示しているといわれています。
果たして本当に中国経済は政府によって制御できているのでしょうか?もし、政府が市場をコントロールできないようになれば一気に問題は噴出してくることになるでしょう。中国7月危機説は根も葉もないうわさではありません。
中国株式の急落を受け、NY株式も2カ月ぶりの安値水準まで下落。それでもNY株はまだ高すぎるような気がします。
米国では市場を落ち着かせるべく、要人がバーナンキ発言をフォローし続けていますが、市場の動揺は簡単には収まらないでしょう。米国の出口戦略を前提としたポジション整理が完了するまでにはまだ時間が必要です。
貴金属は買い戻し一巡後に下落。金は1200ドル後半での攻防戦となっています。ゴールドマンサックスが価格見通しを引き下げるなど弱気要因が続いており、まだ底は見えてきません。
既に産金コストが意識される段階に来ており、事実産金業者は悲惨な状況となりつつあります。しかし、このような状況になると理屈ではなくなるのが常です。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MOVRFJ6JTSEM01.html
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE95N04F20130624