世界同時株安の再来
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- 2015.09.02
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一旦収まっていた世界同時株安が再来。
きっかけは今回も中国。昨日発表された中国製造業PMIは49.7と節目となる50.0を割り込む3年ぶりの低水準。非製造業PMIも53.4と低下しています。
中国景気減速懸念から中国株が急落しましたが、中国以上の下落幅となったのが流動性に欠ける中国株の代替になった側面がある日経平均。中国株が終値で-1.28%と持ち直したのに対し、日経平均は今年3番目となる-3.84%の大幅下落となりました。
また、NYダウも-2.84%の急落となっています。
9月米利上げ観測が市場に重く圧し掛かっている状態の中、ラガルドIMF専務理事は世界経済の成長が当初予想を下回る可能性があるとの見解を示し、改めて米利上げが新興国からの資金流出の加速につながると米利上げを牽制。
当事者である米国ではローゼングレン・ボストン連銀総裁が、雇用指数は利上げ開始条件にほぼ達したが、インフレ動向はその基準に達していないと発言。9月利上げには言及せず、利上げしたとしても利上げ幅は穏やかになるとしています。
つまりはまたしても9月米利上げは否定されませんでしたが、そのかわり市場への影響を考え、利上げ幅は予想よりも緩やかになるらしいです。
不透明感は払拭されません。
金は安全資産として買われ上昇しましたが、原油が前日の高値から反落したことで上げ幅を削っています。
今週もボラリティの高い相場となります。