不透明感が増し、貴金属が輝く
- UPDATE
- 2012.11.10
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米大統領選の熱は早くも冷め、市場は差し迫った問題である財政の崖を注視しています。
オバマ大統領再選も上院下院がねじれており、今後の議会運営は困難を極めるでしょう。昨年の追加国債を巡る混乱はまだ記憶に新しいところです。
こうした不透明感が募る状況の中、オバマ大統領が財政の崖回避に向け、共和党と歩み寄る姿勢を示しています。昨年同様最終には合意に至ると思われますが、昨年より周辺状況は悪化しているため、悠長に進めてもらっては困ります。早期の解決が望まれます。
欧州では12日にユーロ財務相会合が開催されます。今回の焦点はスペインではなくギリシャ。先日追加融資の条件である歳出削減は議会で可決したギリシャですが、追加融資実施が渋られています。12日の会合では支援決定とはならない見込みとされており、デフォルトがいよいよ意識されてくるでしょう。
世界経済は低迷し、不透明感は増しています。資金の行き先は狭められており、良くも悪くも貴金属が求められるのでしょうね。