不穏な空気が強まる
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- 2012.11.15
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世界で不穏な空気が強まっています。
米国では財政の崖が強く意識される中、オバマ大統領が裕福層に対する増税を改めて表明。これで野党である共和党との溝は深まり、財政の崖問題に対する協議も難航することの見方から市場はリスク回避。NYダウは一時200ドル以上の急落となりました。
欧州は反緊縮の動きが強まり、欧州各地で数百万人がデモ・ストに参加。スペインとイタリアでは警官隊との激突が起きるなど、状況はどんどん激化し、EU首脳も無視できない動きとなっています。
中東でもイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区を空爆し、ハマスの軍事部門トップを殺害。イスラエルが動けば、周辺イスラム諸国は黙っていません。にわかに中東の地政学的リスクが高まっています。
そして日本では野田総理が16日解散を決断。市場は次期政権を担うであろう安部自民党総裁の金融緩和を織り込み、為替が80円台まで円安に動きました。
全体的には下げておかしくない状況の中、貴金属は踏ん張っています。理由としては、さまざまな意味での「安全資産」という言葉に集約されます。