丁半博打のような市場
- UPDATE
- 2012.08.20
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先日の急落に対しての買い戻しが入っていますが、株価が勢いをなくしてきました。
米雇用統計の悪化と欧州債務問題の再燃が市場の頭を押さえています。
米国ではこれから決算ラッシュ。このところ経済指標の改善が続いていますが、実経済においてどの程度景気回復が確認されるか注目されています。昨日先陣を切ったアルコアは好決算も、他の企業は続くことができるでしょうか?
また、ベージュブックも発表されましたが目立った内容はなし。今月末に予定されているFOMCでの前材料となるだけに追加緩和についての言及がなかったことは気になります。
市場はQE3を切望しています。
欧州ではギリシャの次といわれていたスペイン国債利回りが急騰。ギリシャ相手には機能したセーフティネットは、数倍規模の大きなスペインに対しても有効なのでしょうか?
日本は日銀の追加緩和見送りによる影響で円が急騰し、再び80円台に戻っています。年度末のサービスタイムは終了ということなのでしょうか?
改めてみると、米欧日すべてがマネー不足に陥っています。市場が期待することは追加緩和しかありません。日本は27日の日銀会合、米国も今月末のFOMCで今度こその追加金融緩和発表が期待されます。
追加金融緩和があれば貴金属は急騰。なければ失望から大きな売りが来るでしょう。
大きな力に左右される他力本願丁半博打のような市場です。