一服相場 出口が意識される
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- 2013.01.08
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特に大きなニュースのない中、市場は一服し調整ムード。
市場では3日に公開されたFOMC議事録での追加緩和に対する反対論が意識されています。2013年中の出口戦略の可能性は低いにしろ、いつか金融緩和の蛇口が閉められていくという現実を改めて突き付けられた感じですね。
無限に続く緩和はありえないものですが、バーナンキFRB議長の持論では回復過程での中途半端な金融緩和の撤退もありえないはず。つまり完全な回復軌道が確認されるまでは追加緩和の手を緩めないということです。
このバーナンキFRB議長の持論に対して反対が出るのはむしろ正常な反応。これからもFOMCが一枚岩になることはないでしょう。しかし、オバマ大統領も乗りかかった船であり、最終的にはバーナンキFRB議長の意向が反映されるはずだと思うのですが…。
また、米国の実情としても、景気・雇用の回復にはまだまだ時間が必要でしょう。期待されていたBRICsも伸び悩んでおり、米国だけが早期に立ち直りを見せるとは考えづらいですね。早くても2014年後半、2015年くらいでしょうか?
一服感の中、貴金属はドル建てで小幅安。しかし、円安も一服したことで国内貴金属価格の下落幅は大きくなりました。基本線では強気ですが、ボラリティの高さに比例し、ストレスのたまる相場です。