一時的な緊張緩和
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- 2015.01.08
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ギリシャ政局不安と原油安によりリスク回避に傾いていた市場でしたが、ここでやっと一服。
先ず欧州でユーロ圏消費者物価指数が0.2%下落と5年2か月振りのマイナスを記録。弱い欧州経済は問題ですが、ECBによる量的緩和の可能性が高まった事は市場にとってプラス材料。
そして米国ではADP雇用統計と12月FOMC議事録公開。
ADP雇用統計は24万1000人増と市場予想22万6000人増を越える改善。
タカ派と受け止められてきた12月FOMCでしたが、内容としては利上げを急がない方針であることが確認されました。
プラス材料が続いたことで、年明けから続いてきたリスク回避は一服。
続落したNYダウは反発し212ドル上昇。ドル高も一服し、為替も119円まで戻しました。
一方で安全資産として買われていた貴金属は下落しましたが、さほど大きな落ち込みとはならず、逆に為替要因で国内価格は上昇しています。
フランスでテロ事件も起きており、世界的なリスク回避ムードを払拭するだけの材料はなく、あくまで本日は一時的な緊張緩和という事になりそうです。