一人負けの金市場
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- 2013.06.28
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昨日は米経済指数が改善し、FRB関係者からも金融緩和継続を示唆する発言が相次いだ事でリスクオンの市場。
ポジティブなニュースが続いたことでダウは1万5000ドル台に回帰しましたが、金は大幅続落。どちらに動いても弱気状態の金は下げになります。アジア時間には1240ドル台にまで上昇しましたが、その後NY時間に売り込まれついに1200ドル割れ。本日も急落し、一時1180ドル付近まで安値更新。さすがに1200ドルを割り込めば自律反発もありますが、下落トレンドを覆すほどのパワーはありません。
このところ日本時間10:00からの下落が目につきます。この時間は中国市場にとっても開始時刻。つまり安値圏での買いを期待すべき中国でも売りが出ているのではないかと懸念しています。資金流動性が枯渇している状態で、最も現金化が容易なのは金です。資金確保の為に金が売られてもおかしくないでしょう。
買い支える側も弱い一人負けの金市場。1200ドル付近が底値圏であるのは間違いないですが、底打ち感はなく、もう一段の下落を試してきそうです。
一方で、プラチナは13000ドル付近に強い抵抗性があるようです。また、金に先駆けてピークアウトしていた銀も18.5からは下げ渋ります。プラチナ・銀はこのあたりが底なのでしょうね。ただ、金の急落に連れられて底を抜ける展開もあり得ます。
今日で6月も終わり。月が替わり、市場が少し落ち着いてくれればよいのですが…。