ロシアのターンが続く
- UPDATE
- 2014.04.27
- GATEGORY
- OTHER
貴金属の動きが激しくなってきました。
木曜日夜間にテクニカル主導の売りで金は急落。2月以来となる1268.5ドルまで値を下げました。底割れ状態の中、飛び込んできたのはウクライナ情勢。
ウクライナ軍がロシア派勢力の強制排除を再開し、5人が死亡。これを受け、ロシアはウクライナに警告を発したうえで、ロシア軍が国境での軍事演習を開始。
また、ロシアは否定していますが、ロシア軍機がウクライナの領空を侵犯したと米国が非難。4者合意は実質破棄されました。
一連の動きを受け、金は安値から切り返しを見せ1300ドル手前まで戻しました。
そして26日にG7とEUはロシアに対し追加制裁を加えることで合意。28日にも発動する見通し。ただし、内容的には資産凍結の範囲拡大に留まるとのこと。効果はほとんど期待できません。
「欧米はクリミアまでは仕方なし。ロシアとしてもウクライナ東部までは手出ししない。混乱はしばらく続くがそれはウクライナ内部の問題とする。」というシナリオを予想していましたが、プーチン大統領の野心はまだ満たされていないようです。
東アジアを訪問中のオバマ大統領は、「米国は同盟国を守るために武力行使をためらわない」と述べましたが、これは対北朝鮮に限り。ロシアと事を構える度胸はオバマ大統領にはないでしょう。
ロシアのターンが続きそうです。