レームダックは外交問題に目をそらす
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- 2012.08.22
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お盆期間中も相場は動いています。
米欧中と世界的な金融緩和期待からじりじりと値を上げていた貴金属でしたが、米国の経済指数に左右される展開になりました。
一昨日は7月米小売売上高が前月比+0.8%と予想を上回る改善を見せたことで追加緩和期待が後退し、金も1600ドルを割り込みましたが、昨日はNY連銀製造業指数が-5.85と事前予想+7.00を大きく下回る悪化をとなったことで追加緩和期待が再び高まるという行って来い相場。
欧州債務問題が9月12日以降まで持ち越しとなっている中、9月のFOMCの前哨戦ともいえる今月末のジャクソンホール会合までの米経済指数の動きには注意が必要です。
これから世界各国で大統領選や要人交代が予定されています。竹島を巡る韓国の挑発的な行動も12月の大統領選が大きく影響しています。追いつめられた候補者は状況打開のために危険な賭けに出るものです。そしてまた、挑発を受けている日本民主党政権もレームダック。
米国でもオバマ大統領は現状ではリードしているようですが、大きな支持母体であった若年層も経済停滞からの失業問題でオバマから離れつつあり、予断を許さない状況には違いありません。
苦境にあたって外交問題を引き起こし、国民の目をそらさせるのではなく、自国経済立て直しのために集中してもらいたいものです。